「私の未完成病対策」

最近私は作りかけのキットをロテーションで次々にいじってはクロゼットにしまい込んでいてなかなか一機も完成しませんがいずれ立て続けに完成することを願って、とりあえず手は動かしています。一時重傷の未完成病を患っていた私からすれば、やすりがけでも何でも手を動かして〜楽しい〜という本来の目的を取り戻せた事はなによりで、これを忘れてしまっては趣味だか何だかわかりません。

思うに「省略」と言うことが出来なくなって来るのが未完成病の兆候だと思います。ですから資料もうまく使わないとアブナイ訳で、「全てを模型に再現しよう」などとバカげたことを考え、^_^;; よくコックピットだけで息が切れたりしてました。ですから私の場合完成した機体の数よりはるかに多くの数の操縦席を手がけたことになりますがこんなのは自慢にもなにもなりません。-_-)今では未完成になるのがコワイのでコックピットの製作はなるべく駆け足で簡単に済ませるようにしてます。^_^;;(レジンのディテールアップ・パーツはその点ありがたい。)また、色についてもFSカラーの見本と全く同じでなくては気が済まないなどと考えるのも要注意です。ちなみに知り合いに本物の米軍車両用塗料を模型に塗った人がいましたが、模型に塗るとやたらに暗く見え実車とは全く違う印象でした。もちろんこれも模型のひとつの在り方なので本人が楽しめれば何も言うことはありません。

以前私はコンテストに出せるよういつもIPMSのコンテスト・ルールに従った作り方をしていたのですが、これがそもそもいけなかったようで段々と手が動かなくなってしまいました。実ににツマラナイ事だったと反省してます。-_-)  今は手がスローになって来たら未完成病対策に一機、コンテストを意識しないで作るようにしています。コンテスト用には最近のベストキットを使い、エアブラシと別売の良質デカールというのがほとんど定石ですが、この場合、楽しんで作る事を最優先に考え、好きなオールド・キットを使い筆塗りのストレート組みで作ることにしています。ここに掲げた写真のモデルは全て未完成病対策に作ったものでリンドバーグのMeー262を始めオールド・キットばかりです。マーキングもマスキングなしのフリーハンドで仕上げました。気分はほとんど昭和30年代のモデラーです。^_^)  一度もスランプに陥った事のない人には関係のない話しですが、その向きに役立てばと思い恥を忍んでお話してみました。やはり模型は自分の作品として自由に発想し楽しめる事が一番だと思います。

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