「少年マガジン」昭和38年5月号

一週間ほど東京に仕事で行ってきました。ほとんど渋谷にカンズメだったので模型屋さんにも足を運べなかったのですが近くにあった「まんだらけ」でなつかしい「少年マガジン」昭和38年5月号や「紫電改のタカ」などの古本を買ってきました。

この「少年マガジン」が戦記特集で、のっけの表紙から砲弾をかかえた装填手!バックは怒涛と旭日旗のはためく戦艦の甲板上です。巻頭グラビア特集以外にも連載「太平洋名将シリーズ」”やったぞ三川中将、ツラギ沖の名作戦”や「空の王者ゼロ戦」”忘れえぬ南郷大尉”等々。まるで戦中の愛国少年雑誌!のよう。私たちの年代が刷り込まれているのもムリのないこと。我々は間接的に戦中派なんでは...?とつい思ってしまいます。当時は零戦や大和がガンダムやエヴァンゲリオンのようなスーパーヒローだったんですね。

以前よりこの頃の少年誌を手に入れ記憶にある当時のスタイルを確認しようと思っていたので、このキワメツキ「少年マガジン」は大収穫でした。現在は少年誌ではなくなってしまった「少年マガジン」ですが、当時は読み物と漫画が半々の〜少年のための“マガジン”〜を目指していたんですね。なつかしい漫画「8マン」などもうれしいのですが、戦記モノの他にも鈴鹿でフェアレディを駆って優勝した田原選手の物語、「巨人軍名選手物語」、「少年パイロット教室」、王者「力道山」などたくさんの読み物があり、またプラモや切手(!)の懸賞なども盛りだくさんです。これだけ文字よりの内容がありながらも当時は漫画本として父兄から敵視されたのですから不思議な気がします。一つ驚いたのが質問に答えるコーナーで、読者の零戦の迷彩についての質問への答えが非常にマニアックなんで驚きました。少年にも正しく正確に情報を伝えようという態度は大変好ましく思えます。また裏表紙にオータキの広告がありモーターライズの「走る」零戦や飛燕などのプラモデルが出ています。この一冊で簡単に自分のルーツが解き明かされてしまう〜というのはちょっとクヤシイのですが^_^;....やはり私の趣味の原体験はここらにあったようです。

日本から戻りサンフランシスコに着くなり、ブルーエンジェルス達が出迎えて(笑)くれました。フリートデイだったんです。もうあれから一年、すっかり忘れてました。ダウンタウンのビル越しに見上げるブルーエンジェルスも大迫力でした。

10/15

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